目で見る断熱性能
実際には、目には見えない断熱性能を熱画像を使って見てみましょう。 熱画像とは物体の表面温度を色で表現したもので、暖かいほど赤く、冷たいほど青くなります。
測定条件
所在地 | 測定日時 | 外気温度 | 延べ 床面積 | 断熱仕様 | 建築 時期 | |
フィアスホーム | 福島県 諏賀川市 | 2001/3/2 19:30~00:00 |
-2.2~1.3℃ | 144㎡ | 壁:断熱材一体化パネル 窓:複層ガラスサッシ |
1997年 |
一般工法住宅 | 福島県 郡山市 | 2001/3/2 19:30~00:00 |
-2.2~1.3℃ |
147.4㎡ |
壁:グラスウール(10k)50mm窓:単層ガラスサッシ | 1997年 |
外部
画面の赤みが強いほど逃げている熱量が多いことを示しています。一般工法住宅では全体的に赤っぽく、特に窓部分から多くの熱が逃げていることがわかります。一方、フィアスホームでは、窓部分が若干黄色がかかっていますが全体的に青く、建物から逃げる熱が少ないことが一目でわかります。
キッチン
一般工法住宅では画面下部が青くなっており、足元の温度が他に比べて低いことがわかります。キッチンに立っていると、足元だけ寒く感じることが多いのもこのためです。これに比べ、フィアスホームでは画面全体がオレンジ色で、足元も暖かいことがわかります。
リビング
一般工法住宅では窓の下部が最も温度が低く、外から冷気が侵入している様子がわかります。 また、それによって窓付近の床もかなり冷やされていることがわかります。よく見ると、壁の中の構造材が確認できますが、これは壁の内部も冷えていることを示しています。(ちなみに、画像中央赤い部分はテレビのブラウン管の熱によるものです。)一方、フィアスホームは窓の下部が少し青みがかっていますが、全体的にはオレンジ色から黄緑色で、部屋全体がほんのり暖かい状態であることがわかります。
洗面所
一般工法住宅では部屋全体が青っぽく、寒い状態を示しています。フィアスホームでは、暖房していない洗面所でも黄緑色で一般工法住宅に比べ温度が高く、入浴の際の脱衣所に起こりやすいと言われている
ヒートショック等の事故が発生しにくいと言えます。
トイレ
一般工法住宅では、暖房便座以外の部分は、青っぽく、全体的に冷えていることがわかります。それに比べてフィアスホームでは、全体的に黄緑色になっています。それに比べてフィアスホームでは、全体的に黄緑色になっています。洗面所同様、深夜にトイレを使用する時など急激な温度変化による身体への負担をやわらげます。